
『ダッフィー』は2005年に『東京ディズニーシー』で発売された、テディベアのぬいぐるみです。
2025年に発売20周年を迎え、今では『東京ディズニーシー』を代表するキャラクターとして愛されています。
季節イベントやアニバーサリーに合わせた様々な衣装が登場し、ぬいぐるみの種類が増えたことで、「どの時期のものか分かりにくい」という声もあります。
この記事では以下の内容を整理し、ダッフィーの歴史を分かりやすく紹介します。
・ダッフィーが誕生した背景
・歴代ダッフィーの人気ぬいぐるみ
・発売時期を見分けるポイント
ダッフィーファンなら知っておきたい情報をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

『ダッフィー』の原型となる『Disney Bear(ディズニーベア)』は2002年にアメリカで誕生し、2004年から『東京ディズニーシー』での展開が始まりました。
実は、最初から「ダッフィー」の名前で販売されていた訳ではないのです。
ここでは、無名の“ディズニーベア”が、どのようにして愛される『ダッフィー』へと成長していったのか。その歩みをたどっていきます。

ダッフィーの原型は、2002年にアメリカの『ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート』で販売された『ディズニーベア』です。
当時は『ディズニーベア』が登場する作品がないため、知名度が低くほとんど売れていなかったそうです。
そんな状況を変えたのが、当時オリエンタルランド(ディズニーリゾートの運営会社)の商品開発部に在籍していた後藤達美氏です。
2003年、フロリダ出張で『ディズニーベア』に出会った彼は、「どこかディズニーキャラクターらしくない、愛嬌のあるデザイン」に魅力を感じました。
帰国後、後藤氏はオリエンタルランドの社員に、『ディズニーベア』を日本独自のキャラクターとして導入する企画を提案。
しかし、企業理念である「ウォルト・ディズニーの世界観を守り続ける」という考えから、提案は却下されてしまいます。
それでも後藤氏は諦めずに訴え続け、その思いが認められたことで、日本版『ディズニーベア』の開発がスタートしました。
日本版『ディズニーベア』の開発では、ぬいぐるみの手触りや色など、細部まで後藤氏のこだわりが加えられました。
・海外版の赤や緑から、日本人がイメージする「くま」の色としてブラウンに変更
・毛の長さや綿の量を調整し、ぬいぐるみの魅力である「抱き心地」を追求
2004年11月5日、『ディズニーベア』は東京ディズニーシーのクリスマスイベント『ハーバーサイド・クリスマス』のグリーティングに登場。
この時はクリスマスに合わせた、サンタクロース風の帽子とマフラーを身に着けていました。
同年12月1日からは、グリーティングと同じ衣装を着た『ディズニーベア』のぬいぐるみが発売されます。
当初はクリスマス(12/25)までの期間限定販売の予定でしたが、発売からわずか3日で完売するほどの大ヒットとなりました。
『ディズニーベア』のヒットを受け、オリエンタルランドの商品本部長・入江教夫氏は社員にこんな指示を出します。
それは「まだ甘い」「ミッキーたちみたいに、長く愛されるキャラクターに育てよう」という厳しい言葉でした。
社内で「キャラクターを育てる」ことの方針を話し合った結果、「東京ディズニーシー独自のストーリー」を与えることが決定。
アメリカのディズニー社とも協議を重ね、名前は同社スタッフが提案した『ダッフィー』を採用しました。
『ダッフィー』の設定
航海に出るミッキーのために、ミニーが手作りしたテディベア
ダッフルバッグに入れてプレゼントしたことから、『ダッフィー』と名付けられた
後藤氏は当初この設定に対して「安直すぎる!」と反対したものの、次第に受け入れ「今ではダッフィーしかない」と感じるようになったそうです。
こうして2005年12月26日に、上記の設定を基にしたぬいぐるみ『ダッフィー』が発売されました。
ダッフィーは2005年に『東京ディズニーシー』で登場して以来、その可愛らしさと物語性で多くのファンを魅了してきました。
そんなダッフィーの世界をさらに盛り上げたのが、6人の『フレンズ』達です。
2010年に初のフレンズ『シェリーメイ』が登場し、約10年にわたり仲間が増えていきました。
シェリーメイ

ダッフィーの最初のフレンズ、テディベアの女の子
2010年1月22日 東京ディズニーシーでデビュー
ジェラトーニ

絵を描くことが大好きな猫の男の子
2014年6月30日 『ホテルミラコスタ』のファンイベントでデビュー
ステラ・ルー

ダンサー志望のうさぎの女の子
2017年3月23日 ホテルミラコスタのイベント『ダッフィー&フレンズ・ハッピーファンイベント』でデビュー
クッキー・アン

料理が得意な犬の女の子
2018年7月3日 中国の『香港ディズニーランド』で“クッキー”としてデビュー
2019年12月26日 『クッキー・アン』として東京ディズニーシーに初登場
オル・メル

歌うことが大好きな亀の男の子
2018年7月27日 ハワイの『アウラニ・ディズニー・リゾート』で“オル”としてデビュー
2020年7月1日 『オル・メル』として東京ディズニーシーに初登場
リーナ・ベル

謎解きが得意なキツネの女の子
2021年9月29日 『上海ディズニーランド』でデビュー
2022年9月8日 東京ディズニーシーに初登場
フレンズたちの登場は、『東京ディズニーリゾート』のイベントやショーに合わせて計画されています。
ディズニーファンにとっては、「新しい仲間に会える」楽しみのひとつです。

ダッフィーは『東京ディズニーシー』のイベントやショーに合わせて、様々なコスチュームを着ています。
本記事では、「ディズニーファンから人気が高い」ダッフィーのぬいぐるみを選びました。
初期のぬいぐるみからイベント限定品まで、順番に振り返っていきましょう。

2004年に『東京ディズニーシー』で初めて登場した、『ディズニーベア』のぬいぐるみです。
クリスマスシーズンに合わせた、赤いサンタ風の衣装をまとった姿で発売されました。
こちらは「お腹の中にビーズが入っている」「青文字の白タグ付き」など、現在のダッフィーとは異なる仕様が特徴です。
すでに製造が終了しているため流通数が少なく、プレミア価格がつきやすいアイテムとして知られています。

2005年7月~8月に開催されたスペシャルイベント『ケープコッド・ジャンボリーナイト』に合わせて発売されました。
赤と青を基調としたセーラー襟に麦わら帽子を合わせた、夏らしい爽やかなコスチュームとなっています。

2005年2月のバレンタインシーズンに登場したぬいぐるみです。
首元にはサテン製の赤いリボンが結ばれ、手には「Hug me」と描かれたハート型のクッションを抱えています。
ふわふわとした手触りも相まって、初期シリーズの中でも特に「可愛いデザイン」として評価されています。

2008年の「東京ディズニーリゾート25周年」を記念して発売されたものです。
パーク内のキャストが、『ホーンテッドマンション』『タワーオブテラー』などのアトラクションで着ている制服をモチーフにしています。
ディズニーリゾートを訪れた時の「思い出」として、多くのファンから人気を得ています。
2010年~2020年に開催されたショー『マイ・フレンド・ダッフィー』の衣装です。
ミッキーとダッフィーの出会いから、一緒に冒険の旅に出るまでを描いています。
衣装は青いラインが入った真っ白なセーラー服で、「航海」をテーマにした爽やかな雰囲気が表現されています。

2011年に開催された「東京ディズニーシー 10周年アニバーサリー」で登場したぬいぐるみです。
ミッキーが着ていたものと同じ、魔法使い風の青いローブが採用されました。
青のローブには金色の星があしらわれ、きらびやかな装飾が全体を包み込んでいます。
足裏には「Be Magical! 10 TOKYO Disney SEA」のロゴが入っており、10周年の特別感を感じる仕上がりとなっています。


ディズニーリゾートで毎年開催されているイベント『ディズニー・ハロウィーン』。
こちらは2016年に発売された、ぬいぐるみ用のコスチュームです。
ダッフィーは海賊、シェリーメイは魔女、ジェラトーニはヴァンパイアの仮装をしています。
ステッキやほうきなどの小物も付いていて、ダッフィー達がハロウィーンパーティーを楽しんでいるような雰囲気を演出しています。

※画像はぬいぐるみバッジ
2017年に開催された、ステラ・ルーが主役のショー『ステップ・トゥ・シャイン』のグッズです。
「ダンサーになる」夢を抱くステラ・ルーのために、ミッキーやダッフィー達がダンスショーを開き、彼女の夢を後押ししていくというストーリーです。
衣装にはステラ・ルーのアクセサリーと同じ、淡い水色が取り入れられています。
ダッフィー&フレンズが揃うことで、統一感を演出できるのが魅力です。

2017年の『ディズニー・クリスマス』では、クリスマスイブを舞台にした作品『くるみ割り人形』がテーマの衣装が登場しました。
ダッフィーは“おとぎ話の兵隊”をイメージした、青いチェック柄の兵隊服を着ています。
服とブーツのボタンにはミッキーのシルエットがあしらわれるなど、細かいところでも“ディズニーらしさ”を感じられる衣装です。

※画像はぬいぐるみバッジ
『ファッショナブル・イースター』は2015年、2017年、2018年に東京ディズニーシーで開催された、春の訪れを祝うイベントです。
こちらは2018年のショーでダッフィー、シェリーメイ、ジェラトーニ、ステラルーが着ていた衣装です。
うさぎの耳がついた帽子やカラフルな配色など、「イースターらしい春のワクワク感」が詰まっています。


※画像はぬいぐるみバッジ
2019年の夏イベント『ダッフィーのサニーファン』で登場したコスチュームです。
“海辺で夏を楽しむ”というテーマのもと、リゾート感あふれるシャツや麦わら帽子が取り入れられました。
ジェラトーニやオル・メルも参加し、キャラクターごとに違ったファッションを楽しめるのも魅力です。

ダッフィーのぬいぐるみは、発売された時期によって仕様が大きく異なります。
タグの色や素材など、細かい部分をチェックすることで、おおよその発売年を把握しやすくなります。
ここでは、初期と現在のぬいぐるみの違いを、パーツごとで詳しく紹介します。
購入前の判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。


左:初期のぬいぐるみのタグ
右:2006年以降のぬいぐるみのタグ
ダッフィーのタグは、発売された年代によって色が異なります。
初期のぬいぐるみ(2004年~2006年)
・白い布製のタグ(白タグ)
・青文字で「TOKYO DISNEY RESORT」と描かれている
2006年以降のぬいぐるみ
・薄い茶色の布製タグ
・青文字で「TOKYO DISNEY SEA」「MADE IN CHINA」(もしくは「VIETNAM」)と描かれている
タグのデザインを確認するだけでも、ぬいぐるみの年代や希少性を見分ける手がかりになります。


左:初期のぬいぐるみ
右:2006年以降のぬいぐるみ
ダッフィーは初期と現在で、毛や中身に使われている素材が異なります。
初期のぬいぐるみ(2004年~2006年)
・腕や足、お腹の中にビーズが入っており、ずっしりとした重みがある
・毛はモジャモジャとした束状で、柔らかい手触り(旧毛)
2006年以降のぬいぐるみ
・お腹の中に綿が使われている
・毛はふんわりとした触り心地(新毛)
ぬいぐるみを触った時の感触から、おおよその発売時期を推測することも可能です。
ダッフィーは人気が高いため、市場には偽物のぬいぐるみが多く出回っています。
中でもよく比較されるのが『ミッキーズトイベア』と呼ばれるぬいぐるみです。
これは東南アジアの企業がディズニーのライセンスを取得して販売しているもので、主にクレーンゲームの景品として流通しています。
偽物のぬいぐるみの特徴
横顔
・鼻の高さが低い
手
・手のひらに縫い目が目立つ
・毛の長さが短い
足の形
・足先が尖ったラグビーボールのような形
・指とミッキーマークの間にくぼみがない、平らな状態
タグ
文字の色:青
表面のロゴ:「Disney」
裏面のロゴ:「Made in China Megastar Limited」
上記の特徴に当てはまるものは、すべて偽物のダッフィーです。
「似ているから」といって安易に購入せず、細かい部分まで慎重に確認しましょう。

画像引用:ダッフィーといっしょ 公式Xより
ダッフィーは2025年に、『東京ディズニーシー』デビューから20周年を迎えました。
これを記念して、ディズニー公式サイトやSNSでは、新グッズやイベントの情報が続々と発表されています。
ファンにとって見逃せない、アニバーサリーイヤーの注目情報を紹介します。
『ダッフィー&フレンズ20周年:カラフルハピネス』は、2025年4月8日~2026年3月19日まで開催される記念イベントです。
「ダッフィー&フレンズだからこそ見つけられる幸せ」をテーマに、水上グリーティングや限定グッズの販売が行われます。
ダッフィー達の衣装は、虹やシャボン玉をイメージしたパステルカラーで、やさしい雰囲気が特徴です。
ぬいぐるみやステッカー、ポストカードなど、20周年を彩るカラフルなグッズが揃っています。
『アンコール・コレクション』は、過去に発売されたぬいぐるみバッジを復刻販売する企画です。
2025年4月2日~4月16日まで投票が行われ、19種類のぬいぐるみバッジの中から2種類が選ばれました。
『アンコール・コレクション』で選ばれたぬいぐるみバッジ
『Tokyo DisneySea 10th Anniversary “Be Magical!”』(2012年発売)
『Starry Dreams』(2021年発売)
こちらは2025年12月18日から、『東京ディズニーリゾート・アプリ』限定で販売開始予定です。
今回はダッフィーの歴史と、ぬいぐるみごとの違いを紹介しました。
ダッフィーは2005年の登場以来、数多くのイベントやショーに参加し、そのたびに新しい衣装が誕生しています。
季節やテーマに合わせた多彩なデザインは、コレクター心をくすぐる魅力です。
さらに、20周年を迎えた現在も、「復刻アイテム」や「記念イベント」など、見逃せない情報が発表されています。
今後の展開にも注目しつつ、ダッフィーとの思い出を増やしていきましょう。