昔の雑誌『てれびくん』を大量に買取させて頂きました。


静岡県のお客様より、古い雑誌『てれびくん』1970年代~1980年代を大量に宅配買取させて頂きました。
どうも有難うございました。
いや~、懐かしいですね。子供の頃の思い出が蘇って、ワクワクします!!

ここでは、その中から1978年の『てれびくん』をご紹介致しましょう。
雑誌『てれびくん』といいますと、今でも刊行されている児童向け雑誌ですね。
ニチアサでCMをご覧になっていたり、またお子様用に購入されている諸兄方も多いと思います。
表紙はウルトラマン率が圧倒的に高いのも、現在の『てれびくん』と通ずるものもあります。


Exif_JPEG_PICTURE居村眞二先生のウルトラマン漫画も掲載されておりました。
居村先生のウルトラマン漫画は非常に骨太のタッチで、特に過激なアクションシーンは、当時の子どもたちの心を鷲掴みにしていたのでしょう。
擬音と血しぶきの黒プーがいいですね!
またコマの流れもシンプルで大変読みやすい。それでいて決して子供騙しではない。
児童漫画はこうでなければいけません。

あと、子どもの「ウルトラマンの口って開くの?」という疑問も…ちゃんと違和感なく解消されています。
テレビのウルトラマンは話す機会がかなり少ないですが、漫画は当然話します。
話すからには口は開閉する、当たり前ですよね。
大人が本気で描かないと、子どもだって本気で喜びません。

これが本気の大人の絵ですね!
当時の子供達はきっと興奮したでしょうし、今の子ども達も、大きくなってしまったかつての子どもたちも興奮します。
<ウルトラマン>のコミカライズといいますと、一峰大二先生や桑田次郎先生、内山まもる先生など巨匠揃いですが、居村眞二先生もそれに並び称する「ウルトラマン漫画家」とお呼びして過言ではないでしょう。

他にもコミカライズ作品が色々と載っております。


日本を代表するアニメ映画監督、宮﨑駿氏の初めての監督作品として有名な<未来少年コナン>。
ラナが随分と幼いですね。読者層に合わせたのでしょうか。


こちらはタツノコプロのタイムボカンシリーズ、<ヤッターマン>。
コミカライズを担当した竹村よしひこ先生は、藤子不二雄先生や一峰大二先生に師事されたということで、キャラクターは藤子先生風、メカは一峰大二先生風と、なかなか通好みな作風となっています。
また、後にはコロコロコミックでビックリマンのコミカライズも務め、大ヒットしたことでも知られていますね。

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<闘将ダイモス>のコミカライズは、同作品のキャラクターデザインも務め、また今なお続く長寿漫画作品「超人ロック」でも知られる聖悠紀先生!
少女漫画的なキャラクターが大変味わい深く、当時のロボット作品の中でも異彩を放っていたのが感じられますね。

さて、てれびくんと言えばコミカライズだけではなく、勿論当時放送されていた子供向け番組を紹介するカラーページです。
今のテレビくんも勿論、それがメインとなっております。
<ウルトラマンシリーズ>は表紙も飾っており、ご紹介するまでもありませんので、少し変わったページを載せていこうと思います。

まずはスーパー戦隊シリーズの第二作目(諸説ありますが、「秘密戦隊ゴレンジャー」を第一作目とする説に準じております)として知られる<ジャッカー電撃隊>。

最終回間近ということで、殆どがビッグワンの写真でした。
視聴率が低迷していたジャッカー電撃隊のテコ入れとして、快傑ズバットなどで知られる特撮番組の大スター、宮内洋氏を招いて登場したビッグワン。

最終回の記事でも、完全に主役扱いですね。
後年の映画などでもスーパー戦隊の代表として登場したり、今なお強い影響力を持っています。

そしてこちらは<恐竜戦隊コセイドン>。
恐竜探検隊ボーンフリーや恐竜大戦争アイゼンボーグといった、怪獣ではなく恐竜が登場する円谷プロの隠れたシリーズ作品です。
タイムGメンと呼ばれるチームが白亜紀に向かい、地球征服を企む宇宙人と対決する。更に人間大砲コセイダーが文字通り大砲で発射されて敵と戦うという、最高に”胸アツ”な特撮番組でした。

この人間大砲コセイダーの勇姿を見よ!
色々と突っ込みどころはあるかと思いますが、実際に見ていると細かいことはどうでもよくなる、それが面白い特撮番組と言えるでしょう。
当時の子どもたちの熱狂ぶりが紙面を通して伝わってくるのを感じざるを得ません。
またコセイダーは、草野大悟氏、観世栄夫氏、そして佐藤蛾次郎氏といった個性派俳優が出演していたことでも有名ですね。
オレンジ色のスーツが眩しい!

特撮番組以外ではタツノコプロの<科学忍者隊ガッチャマンⅡ>。
コンドルのジョーが最高にカッコイイですね。
声を当てているのは佐々木功氏。数多くのアニメ主題歌を担当したことでも知られ、また洋画の吹き替えではシルベスター・スタローンを長年演じるなど、歌手、俳優、声優、ナレーターと多彩な経歴はあまりにも有名です。
ガッチャマンといいますと最近でもガッチャマンクラウンズとしてアニメが放送されたり、また実写映画化されたりと話題ですが、やはりタツノコプロが乗りに乗っていた第一作にはなかなか及ばず、ファンとしては歯痒い思いをさせられます。
ガッチャマンといいますと最近でもガッチャマンクラウンズとしてアニメが放送されたり、また実写映画化されたりと話題ですが、やはりタツノコプロが乗りに乗っていた第一作にはなかなか及ばず、ファンとしては歯痒い思いをさせられます。


<スターウォーズ>。アメリカでは1977年公開ですが、日本では1978年に公開されたスターウォーズ(エピソード4)の特集ページもありました。小職もリアルタイムで見に行きましたヨ!
ジョージ・ルーカスからディスニーへ移り、まさか今なお新エピソードが作られていようとは当時誰が想像したでしょうか。
最新作であるエピソード7も公開され、テレビアニメ「スターウォーズ反乱者たち」も放送され未だ勢いの衰えないスターウォーズ。
そんなスターウォーズも網羅する当時の『てれびくん]』。抜け目がありませんね。

また他には<ふしぎ犬トントン>(主演・坂上忍)や<刑事犬カール>といった、当時大変人気のあった犬をメインにしたドラマ番組も紹介されていました。
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以上です!如何でしたか、いやー、懐かしかったですね。

雑誌のページをめくるたびに、当時の空気がそのまま閉じ込められているかのように懐かしい記憶が蘇ってきました。
その当時の情報が、その当時のスタイルで読める。これは雑誌、書籍といった紙媒体以外にはなかなか出来ないことです。
映像媒体は日々進化しますが、紙媒体は基本的に今も昔も変わりません。
そしてかけがえの無いものですので、我々の手に届く範囲だけでも大切にしていけたらと思っております。古い雑誌、書籍がございましたら処分される前に是非とも当時屋までご一報下さい。

当時屋
http://www.takayama-musen.com/tohji-ya/
電話:フリーダイヤル(0120-996-504/10-20時/年中無休)